パリ発 秋のマイナー南フランス周遊の旅 | フランスの旅行記

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パリ発 秋のマイナー南フランス周遊の旅

エリア
フランス
/フランス
テーマ
世界遺産
時期
2014/10/4~2014/10/6
投稿日
2014/10/24
更新日
2017/10/6
投稿者
小圷 孝幸

毎年恒例、「パリで競馬の凱旋門賞観戦」のあと、次の週にヨーロッパ各地を巡る予定なのですが、今年はフランス(カルカッソンヌとランス、アルザス地方)、スペイン、ドイツを巡ります。その南フランス部分を紹介いたします。大まかな日程は…

10月4日~5日…パリ滞在(凱旋門賞)

10月6日…カルカッソンヌ&セット訪問

10月7日…(スペインへ)

10月8日…ランス&アルザス地方訪問

10月9日~10日…(ドイツへ)

その中の南フランス訪問記です。

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日数:5日間  
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  • プロローグ~パリ到着!

     もう何年同じパターンで旅しているのでしょうか。10月の第一土曜日の午後にパリに到着、街中でParis Turfという競馬新聞を購入し、ビストロで夕食を済ませたのち、ホテルに戻り馬券購入を検討します。宿泊ホテルはこれも例のごとくパリ隣接市の2つ星ホテル(早期購入シングル45euro)。今年はホテルから自転車Vélibでロンシャンに行けるPuteaux駅前のHotel Douglasです。


     昨年も訪れたので学んだことがあります。それは競馬場内の馬券売場は当たり前のことですが、当日とても混雑します。さらに最低購入単位が2euroなので、Tiercé(日本風に言えば三連単)を流しで購入する場合かけ金がかさんでしまいがちです。そこで今回は競馬場に行く前に、PMU(場外馬券売場。フランスの場合は街中のカフェやバーにあります。)で購入してから、ゆっくり行くことにしました。(ちなみにPMUで購入する場合、Tiercéの最低単位は1.5euro)


      この日は10月の第一日曜日ですので、昔書いたとおり、市内の国立美術館の入場料は無料です。例年であれば午前中はどこかの美術館で絵画鑑賞、でしたが、今年に限り、ホテルの近くのカフェに行き、簡単な朝食を取って、昨晩検討した通りに馬券を購入します。自分で計算した通りの請求額を支払い、めでたく購入。カフェの隣にマルシェがお店を開いていましたので、生ハム、パンドカンパーニュ、フレッシュジュースを購入し、市役所前の広場で昼食。ゆっくりと自転車で競馬場に向かいます。


     今年の結果については書かない方がいいでしょう。ロンシャンで全く馬券の払い戻しを受けなかった初めての年になりました…


     自転車でホテルに帰り、預かっていただいていた荷物を引き取り、メトロで東駅へ。スーツケースは再びパリに戻ってくる3日後まで、東駅にて留守番です。ちなみに、フランスを鉄道で旅しようとするとき、最も重要なことは、「どこの駅にコインロッカーがあるか?」ということに尽きます。旅のプランニングをするとき、どこどこの駅は何時から何時まで荷物を預けられる、という情報をベースに、プランニングする必要があります。それくらい現在のフランスの駅から、コインロッカーが姿を消しています…


    その後夕食を取って、オステルリッツ駅から夜行列車に乗り込みます。


    写真左…Puteaux駅前Hotel Douglas。PuteauxはGrande Arche(新凱旋門)擁するLa Défense地区のあるところ。ビジネス街のため週末のホテル代が格安です。

    写真中…ロンシャン競馬場。レース間のパレード

    写真右…いつもの通りAusterlitz発Toulouse行きIntercités de Nuit(夜行列車) 

  • 城壁都市カルカッソンヌ

     この日の夜行列車は定刻の6:45にToulouse Matabiau駅に到着しました。この時期の7時前はまだ真っ暗。カフェも売店も開いていませんし、大きな荷物はパリに置いてきましたので、すぐ乗り換えます。平日の通勤通学の需要があるのでしょう、20~30分ごとに列車があります。5分後のCarcassonne行きと20分後のNarbonne行き、どちらでも乗れたのですが、なんとなく遠くまで行くNarbonne行きの方がゆったりしていそうな気がして、1等車もあった前者を見送り、後者を待ちました。と、これが失敗でした。なんと2等車のみの1両編成がやってきて、通勤の人、旅行者で満員になって出発します。


     およそ1時間でCarcassonneへ到着しました。この時間には夜は明け、雲はあるものの晴れの素晴らしい天気です。駅のホームから遠くに世界遺産の城壁が見えます。ホームの下にはこれまた世界遺産の運河が流れます。カルカッソンヌ駅のプラットホームは同時に2つの世界遺産を見られる場所なんだと認識したのでした。


     一番早く出発できる運河クルーズは10:00。それまでの間にシテ(城壁内)を急ぎ足で観光することにします。google mapを見ながらPont Vieux(旧橋)を目指します。ゆっくり歩いて20分ほどで橋のたもとに到着。ただ、そこから城壁の入り口まで、ゆるい上り坂で、まだかなりの距離があります。城壁の入り口に到着し、スナップをしているうちに、中を観ている時間がなくなってしまいました。クルーズに乗り遅れるとあとのスケジュールがめちゃくちゃになってしまうので、シテ観光は後日(いつ来るのかわかりませんが)にして、駅前の船着き場に戻ります。


    写真左…Carcassonne駅プラットホームの下を流れる世界遺産Midi運河。

    写真中…新市街とシテをつなぐPont Vieux

    写真右…シテの入り口

  • 美しく楽しいミディ運河クルーズ

     9:40に船着き場に戻り乗船券(10euro)を購入し、近くのスーパーでパンとヨーグルトを求め朝食にします。食べ終わったころちょうど出港の時刻です。 乗客は欧米人のみ10名ほど。進行方向先頭の特等席に陣取ります。


     まず駅前にあるのがロックと言われる閘門です。要は水路の水量を人工的に操作して高さの異なる水路を船が行き来できるようにするものです。船はロックの直前で停止し、水が満ちるのを待ちます。だんだん水面があがり、進むべき方向の水路と水面が合うと進むことができるようになり、それの繰り返しです。カルカッソンヌ駅前から出るクルーズは、上流(トゥールーズの方向)に向かっていくつかのロックを超え、ある程度のところで引き返す、片道1時間トータル2時間の行程です。秋のミディ運河はちょうど黄葉できれいだろうなと思いながら身をゆだねた2時間でした。(このときはまだ葉は緑色でした。)


    写真左…駅前の最初のロック。

    写真中…美しいミディ運河の景色

    写真右…水路を調整するための小屋(のようなものだと思います。)

  • 牡蠣の街セット(Sete)

     ミディ運河クルーズを終え、駅前のカフェでエスプレッソを引っかけたのち、セットという街に向かいます。ちなみにこの区間のIC(Intercités)は、元Corail Téozと呼ばれていた特急列車で、TGVと同様全席指定席です。事前に予約をお忘れなく。


     Sèteの駅に着くと潮の香りがします。地図をみると駅は地中海とつながっているトー湖の干潟の上に浮かんでいるように見えます。このトー湖では牡蠣が養殖されており、漁は対岸のブジーグの街で行われて、牡蠣はこの街セットに水揚げされます。


     時刻はすでに14:00前、駅から徒歩15分くらいのところに水揚げされた牡蠣をその場で剥いて、白ワインとともに味わえるマルシェがあるのですが、殆どのお店はお昼まで。14:00では無理です。そこで駅からセット(港)中心部までひたすら歩き、港の水揚場の近くのレストランに飛び込みます。(レストランのランチタイムの営業も14:30まで。)カルト(メニュー)を見ると、おそらくパリのレストランで同じものを注文すれば、ほぼ2倍のユーロが飛んでいくくらいのリーズナブルさ。朝からたいしたものを口にしていない自分へのごほうびということで。


    写真左…Sète港沿いの、レストランが連ねる通り

    写真中…Une Douzaqine des  Huîtres

    写真右…Sète駅から出発するTGV