今年度は海外出張の機会もなく、今回半年ぶりに休暇をいただいてヨーロッパ周遊の旅に出ました。
出張とは異なり、アポイントの時間に追われることもありませんので、乗継便を利用しますが、唯一こだわるポイントは、日本を夜に出発し、現地に明るいうちに到着すること。金曜日の夜に仕事を切り上げてから空港に向かい、空の上にいる時間の長さを、7時間戻る時差で調整しつつ、現地には土曜日の午後に到着します。翌日曜日の午後にはパリのロンシャン競馬場で日本馬3頭が出走する凱旋門賞を見に行きますので、行き先はパリに、帰りはスウェーデンのマルメにいる友人を訪ねてから帰途につきますので、帰路発はコペンハーゲンです。空席状況や運賃との兼ね合いから、今回は羽田発着のカタール航空ドーハ乗継といたしました。
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羽田発のカタール航空QR811便の出発時刻は深夜1時。私の勤務地は渋谷、自宅は川崎ですので、仕事を終えたのち、一旦自宅に戻って支度をしてから羽田空港に行くことができます。
平成24年10月現在、羽田空港国際線ターミナル3階Cアイランドにて、出発の3時間前の22時から、1時間前の24時まで搭乗手続きができます。もちろん事前にウェブチェックインをお済ませの上、空港では荷物をお預けになるだけの方も多いです。
今回カタール航空さんから事前にお話をいただき、空席があったらビジネスクラスにアサインするので、機内やサービスを体験して、お客様への案内に役立ててください!と嬉しいお申し出をいただいておりました。しかし、羽田=ドーハ間はビジネスどころかエコノミーもほぼ満席、窓側の3席に3名搭乗という状態でドーハへ向かいます。
あらためて新装されたドーハ・ハマド国際空港のパリ行きQR039の搭乗ゲートにて空席を確認すると、何とかビジネスクラスに空席があり、機内体験が出来ることになりました。
★座席はフルフラットに変身する、マッサージ機能付きシートです。隣席と簡単な間仕切りのあるのが窓側の席、ペアシートが中央の席です。
★アメニティグッズはSalvatore Ferragamo製
★食事は好きな時に好きなだけいただけます。よってCAさんと若干のコミュニケーションを取る必要があります。事前に英語のメニューを見ておくとよろしいかと思います。(このときの食前酒はTAITTINGERテタンジェのシャンパーニュ・ロゼにしてみました。ロンシャン競馬場で着飾った紳士淑女たちが楽しんでいたシャンパーニュの銘柄です…)
★TVモニターは43インチの大画面に1000以上のプログラム
そんなところでしょうか。
また、QR039以外の3フライト(エコノミークラス搭乗)には、B787 Dreamliner機材で運航されていました。ANAに比べるとシートピッチは少し狭い(ANA34インチに対し31インチ)らしいのですがそんなに気になりません。むしろ足元の箱のようなものが少し煩わしく感じられました。
写真左…羽田空港カタール航空搭乗手続きカウンター
写真中…QR039(B777-300)のビジネスクラスシート
写真右…同じくビジネスクラスオンデマンドの機内食の一部
復路カタール航空羽田行きのドーハ出発は定刻07:50です。大抵の方がヨーロッパや中近東から乗り継がれることと思いますが、2014年10月現在、このドーハ07:50発に接続できる出発都市はロンドン、パリ、ローマ、ミラノなどほんの一部に限られます。それ以外の都市からドーハ行きに乗る場合、だいたいがドーハに夕方から夜の到着になり、ドーハで8時間以上羽田便を待つことになります。
そんな方のために、カタール航空さんは送迎付トランジットホテル宿泊のケアをしてくださいます。(これを専門用語でSTPC~STopover Paid by Carrierの略~といいます。)ただし通常日本人がカタールに入国するには査証の取得が必要です。そのトランジットビザの取得ができることを条件に、STPCのサービスをご提供いただいているのです。
今回コペンハーゲン発ですので、ドーハでの待ち時間がおよそ13時間、当然STPCをお願いします。事前に手配が必要ですので、出発前にカタール航空さんにお願いし、予約確認書をもらって出発します。ドーハでの宿泊ホテル名は出発時にはわかりません。復路ハマド空港に着いた時点で案内されます。
コペンハーゲンからの便がハマド国際空港に着くと、そのまま黄色いTransferの表示に従って進みます。じきに「↑Arrival」「→Transfer」の分岐点に来ますが、構わず→Transferに進みます。するとQRトランスファーデスクの前に出ます。トランスファーデスクの一角がSTPCの手続きカウンターですので、その列に並びます。
写真左…ハマド国際空港到着。Transfer表示に従って進みましょう。
写真中…分岐点!
写真右…QRトランスファーデスクのホテル手配の表示
自分の番が来たら羽田便の搭乗券(コペンハーゲンで出してもらったもの)とホテルの予約確認書をカウンターに出します。そうすると「今日のホテルはここだよ。」と教えてくれ、3枚つづりのホテルクーポンを発行してくれます。
そのクーポンを持って、先ほどの分岐点まで一旦戻ります。
(※ここで注意!トランスファーデスクの向かいには、同日に乗り継ぐ人のためのセキュリティチェックがあり、同日に乗り継ぐ人が列を作っていますが、その列に並んではいけません!)
分岐点まで戻ったら、先ほどとは逆に↑Arrivalの方に進みます。そうすると入国審査ブースがありますので、ここで搭乗券と先ほどもらった3枚つづりのクーポン、パスポートを提示します。入国時に顔写真を撮影されます。(眼鏡をかけている人は外すように言われました!)「自分の名前は?」と英語で聞かれるので答えると、その場でパスポートに24時間入国可のスタンプを押してくれ、めでたく入国と相成ります。(もちろん入国審査場は撮影禁止ですので写真はございません。)
写真左…STPCの3枚つづりのクーポン
写真中…再度分岐点!
社員右…入国審査を抜けた先のターンテーブル
(※STPCの場合は預け荷物は取り出せませんので、ここはそのままスルーします。)
コペンハーゲンで預けた荷物は羽田まで取り出せませんので、ターンテーブルはそのままスルーして出口に向かいます。
出口を出ると、何十人かのボードを持った出迎えの人たちが待ち構えていますが、この中に目指すホテルの係員がいます。ただホテルによってわかりやすいボードを持っていなかったりしますので、例の黄色い紙を持ってそれらしき人に聞いてみると「○○ホテルの係員はこの人だよ。」と教えてくれます。そのホテルの係員にクーポンを見せると、送迎車が来るまでベンチに座って待つように言われます。このときは30分くらい車の到着を待ちました。
やがて送迎車に15分ほど揺られ、初めてのカタールの街並みを見ながらホテルに着きます。あとは通常のチェックイン手続きを済ませますが、その時に必ず翌日の空港行きの送迎車の出発時刻を確認します。だいたい午前5時出発になるそうです。
そしてホテルでの食事もカタール航空さんがケアしてくれます。エコノミークラスの場合総額QR175.00のミールクーポンが含まれているようです。ただこのとき宿泊したLexington Gloria Hotelの夕食はバイキング形式になっており、それがいくらなのかわからぬまま(レストランのウェイターに「Qatar Airways?」と聞かれ、「Yes!」と答えるとフリーパスで食事ができ、何の請求もされなかったので。)ドーハの夜を過ごすことになります。
写真左…ハマド空港出口。ここでホテルの係員とミートします。
写真中…出口にあるインフォメーションカウンター。迷ったらここで問い合わせてみましょう。
写真左…送迎車を待つベンチ
翌日あらためて羽田行きQR810に搭乗します。ホテルからの送迎車を降り、そのまま出国審査~セキュリティチェック~搭乗口と進みます。
しかしこのフライト、羽田到着が定刻でも23:25です。停機しドアが開いて、日本入国、荷物の受け取りをしていると、24時をまわる時刻になってしまいます。ちなみに品川までの京急の最終は24:02発、京急蒲田で乗り換えると金沢文庫まで、品川でJR線に乗り換えると赤羽まで行けます。でもそれに乗れる保証はどこにもありません。
そこでカタール航空さんはここでもサービスしていただけます。QR810便ビジネスクラスのお客様にはタクシー券を手配してくれます。エコノミークラスのお客様には空港近くの24時間営業の「天然温泉平和島」のWelcomeプラン(3,500円相当)を無料で利用できます。事前に施設に予約の上、フロントでQR810便の搭乗券の半券を提出してください。久しぶりの温泉につかって仮眠を取った上に、翌日の朝食までついております。
私の場合、到着日のQR810便が若干早着してくれたおかげで、税関を抜けて出口を出たのが23:45頃でしたので、京急終電の1本前の電車にも間に合いましたが、あえてこちらのプランを体験させていただきました。カタール航空さん、何から何までありがとうございます!
写真左…QR810若干早着!
写真中…天然温泉平和島行きシャトルバス乗り場は駐車場出口を出たところ。
写真右…その入り口