ゆるやかな丘に広がる花と香水に誘われて・・・『グラース』 | フランスの旅行記

支店
渋谷
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ゆるやかな丘に広がる花と香水に誘われて・・・『グラース』

エリア
フランス
/フランス
テーマ
街歩き
時期
2010/3/25~2010/3/25
投稿日
2010/04/04
更新日
2017/10/6
投稿者
荒野 千春

丘の斜面に広がるGrasse(グラース)の街は、古くから花と香水の街として有名です。
アクセス方法は鉄道でニースから約1時間、カンヌから約30分でグラース駅に到着します。駅から街の中心まではバスで約5分の場所です。

グラースの香水の起源は16~17世紀にさかのぼり、街にオレンジフラワーやタイム、ローズマリーを大量に植えたことから始まります。
この地域はもともと羊のなめし皮の産地でもあり、その革手袋に香りのオイルを染み込ませて上流階級の人々に販売したことから世界有数の香水の産地となりました。
南東向きで日当たりがよいことや、石灰岩の土地で水はけがよいこと、丘の斜面に広がる地形のため、山・工場のある高台・その下に広がる街とそれぞれに標高差があることで、さまざまな植物原料が育ちやすいこともその要因となってきました。
またシャネル、ディオールなどの香水はグラースで生産されています。実は伝説(?)の香水『シャネルのNo.5』もグラースで生まれたんです!
現在では「フラゴナール香水工場・美術館」や「国際香水博物館」などいくつかの美術館・博物館があり、観光名所にもなっています。

そんな香水の町をご紹介します。

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  • フラゴナール「Fragonard」

    近年日本の町中でも、香水が販売されていた有名メーカー『フラゴナール』。
    日本では『ロクシタン』の方が聞き慣れていて有名に感じますが、実はフランスではロクシタンと並ぶほどかむしろそれ以上に『フラゴナール』のほうが有名なんですよ。
    ロココ時代の代表的な画家ジャン・オレノ・フラゴナールは、1732年グラースで生まれました。彼の家系は4世代7名に上る画家、彫刻家、版画家を輩出しました。このフラゴナール香水は彼の名前に由来しているようです。

    (写真)フラゴナール香水工場
     

  • フラゴナール香水工場

    18世紀後半からの歴史ある香水工場。
    英語ガイド付きで、伝統的な職人たちの香水の蒸留法や超香師の作業風景を見学できます。また5000年にもわたる香水の歴史を物語るオブジェや繊細なレリースを施したクリスタルの香水瓶などもあります。
    また見学はグラースの3つの工場ともに無料で見学させてもらえるようです。

    (写真:左)たくさんの調合瓶があります
    (写真:中央)工場見学にて
    (写真:右)香水のもとのジャスミン

  • 工場内でお買い物

    工場には、たくさんのフラゴナールの香水や石鹸が工場価格でお得に販売されています。
    私のお勧めは6種類の香りを楽しむことが出来る練り香水のセット。いずれも控えめな香りで長持ちするのでお土産に男女問わずお勧めです。
    また男性用の練り香水もありました!

    (写真:左)自分のお気に入りの香水を求めてみてください
    (写真:中央)噂の練り香水
    (写真:右)薔薇の形をした石鹸セット

  • お買い物2

    (写真:左)香水のセット
    (写真:中央)カラフルな可愛い石鹸
    (写真:右)香水を購入するとエコバックもプレゼント(これはここで香水を購入した人のみもらえます貴重なバックかも)

    大切なあの人へ、お土産にいかがでしょうか?

  • 国際香水博物館

    フラゴナール香水工場の近くに「国際香水博物館」があります。
    ここはいままで3年間の改装を経て、近年再オープンしたところです。
    そこには香りの成分を抽出する方法から調合まで、香水がどのようにしてできるのかが展示されています。
    展示面積は以前の2倍の3000平方キロメートルに拡大され、5万点あるコレクションのうち3000点が、「誘惑」、「癒し」、「コミュニケーション」のテーマ別になっています。
    最上階は小さな温室があり、香水の原料となるジャスミン、バニラ、バラなどの花が栽培されていて、香りを嗅ぐアトラクションもあります。

    (写真:左)黄色い建物が目印
    (写真:中央)花や香草の香りを嗅ぐ機会
    (写真:右)太陽に照らされて綺麗に咲いた花々

  • 展示物

    ギリシャ、ローマ時代から現代に至るまでの様々な香水ビンコレクションや、マリーアントワネットが所持していた化粧箱や、世界初のマスカラなど興味深いコレクションがあります。

    (写真:左)マリーアントワネットの化粧箱
    (写真:中央)香水ビン
    (写真:右)これが世界初のマスカラです!

  • プチ・トラン乗車

    フランスの街には至るところに「プチ・トラン」という観光用の路上電車が走っています。
    そのグラースバージョンが、香水会社のフラゴナールの車になっていました!
    さすがフラゴナールといった感じですね。
    このプチトランは約5ユーロ前後で市内の観光名所を英語・フランス語・イタリア語のガイドテープ付きで案内してくれます。
    途中、「こんな細道大丈夫かい」というような車で通るのが困難な場所も、さすがの運転手さんの慣れたテクニックで・・・というのもあり楽しい観光気分がたっぷり味わえました。

    (写真:左)フラゴナールのプチ・トラン
    (写真:中央)見てください。この細い道!
    (写真:右)こんなカーブもしばしばです。まるで遊園地のアトラクションに乗っているみたい。

  • プチ・トランからの旧市街散策

    グラースの旧市街は 本当に細い道も多く、小さいところです。
    また迷路のように小道には香水ショップなどがいっぱいありました。
    今回、私はトランに乗車で街歩きは出来なかったのですが、旧市街で見つけた素敵な小物屋さんやカフェなどとてもワクワクするような場所がいっぱいありました。

    (写真:左)素敵なトンネルを発見
    (写真:中央)町中で香水を売っている!!!
    (写真:右)可愛いお店

  • 丘から見る景色

    トラムでは少し離れた丘の上からグラースの街を見に行けます。
    そこで少し自由時間をもらえますので、さっそく写真を1枚のはずが、素敵なのどかな景色にうっとりで・・・何枚もパシャリとしていました。
    グラースは香水にあまり興味がない方でも、ここからの景色を見に来る価値はあります。
    毎日が忙くて時間を気にせずボッーと出来る時間と空間。何も考えず、景色だけを眺めて過ごす穏やかな時間がとても贅沢ですよね。
    こんな素敵で素晴らしい絶景が眺める場所をもっと日本人の方にしてほしいなぁと、しみじみ感じました。
    ぜひ皆様、この夏はグラースへ遊びに行ってみてください!
    (写真)丘からの景色