ミクロネシア・コスラエでダイブ&自然観察 | の旅行記

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ミクロネシア・コスラエでダイブ&自然観察

エリア
コスラエ
/
テーマ
ダイビング
時期
2015/5/31~2015/6/7
投稿日
2015/7/7
更新日
2017/10/6
投稿者
大野 幸隆

ミクロネシア連邦・コスラエ。絶対的な透明度とサンゴで知られるこの島。

しかし、実際に行ってみたらそればかりでなく、大物やレアフィッシュ、さらには陸上も
魅力満載の島でした。

  • グアムを経由して一路、コスラエへ

    日曜発~日曜の8日間を利用してミクロネシア連邦のコスラエを視察してまいりました。

    コスラエは成田を日曜夜出発、グアムを経由して翌日午後に到着。少々アクセスに手間がかかるため、日本にはまだあまり紹介されてないエリア。もちろん、自分も訪れるのは初めて。期待に胸が躍ります。

    グアムからは通称「アイランドホッパー」と呼ばれる飛行機に乗りグアム→チューク→ポンペイに寄りながらコスラエへと到着します。
    当日はあいにくの雨。しかも悪天候で着陸できないかも・・・とのアナウンス。
    何とも言えない不安の中、何とか着陸。
    現地・ツアーガイドのお迎えに安心しながら、とりあえずリゾートへ移動。

    ■写真左:経由するポンペイ空港。離陸までに1時間ほど時間があるので、飛行機から降りて空港内を散策することもできる
    ■写真右:コスラエ空港。こじんまりとした小さな空港

  • 初日は「コスラエ・ビレッジ・エコロッジ&ダイブリゾート」にステイ

    コスラエにあるリゾートは全部で3件。今回は滞在中、そのすべてにステイしてきました。初日は「コスラエ・ビレッジ・エコロッジ&ダイブリゾート」。3つのリゾートの中では一番素朴、コスラエの自然を満喫できるリゾートです。


    到着後、荷物を置いてリゾート内を散策。茅葺屋根の独立したコテージが立ち並び、その中心にレストラン、ダイブセンターなどがあります。

    さすがにナチュラルをうたっているだけあり客室には窓ガラスはなく、屋根と壁の間からは外が見渡せるほどの隙間が!客室内には蚊帳がつってあり、蚊取り線香で虫除け。波の音や吹き抜ける風は心地いいですが、虫が苦手、プライバシー重視!という方には不向きかもしれません。
    ちなみに自分は何も気にせずぐっすり眠れました。

    その日はリゾートのレストランで食事、明日のダイビングに備えて早めに就寝。
    (ちなみにコスラエにレストランは3件のリゾートに併設されているものしかありません)

    ■写真左:客室外観
    ■写真中:客室内。外が見えるほど開いているにのドアに鍵をかける不思議感。それだけ治安はいいということかも
    ■写真右:レストラン。食事内容はバーガー、ピザ、ステーキ・・・などアメリカンなものが多いです

  • いよいよダイビング!まさかの大物登場

    翌日「コスラエ・ビレッジ・エコロッジ&ダイブリゾート」併設のサービスで早速ダイビングへ。この日のポイントは「ワランドロップオフ」。この周辺には停泊するブイによって回遊魚からサンゴまで楽しめるポイントがバリエーション豊かに広がっており、コスラエの中でも有数のダイブスポットとなっています。


    噂通りの抜群の透明度、ボート上からでも底が見えるほどの海を気持ちよく進みポイントに到着。まずは回遊魚狙いのルートで潜ってみることに。
    早速、ジャイアントで潜ると豪快なドロップオフが目に飛び込んできます。
    周辺を深い海に囲まれたコスラエ。どのポイントにもドロップオフがあるようです。

    しばらく流れに身を任せていると遠くからツムブリの群れが登場。このツムブリ、逃げないどころかずっとついてくる。後ろからゾロゾロ。追い越してゾロゾロ。頭上をゾロゾロ・・・。後日のダイビングでも、流れのあるポイントでは必ずと言っていいほど現れたこのゾロゾロツムブリ達。随分楽しませて頂きました。

    そのゾロゾロツムブリの間から時折顔を覗かせるマララトビエイ。こちらはなかなか近寄れず、たいした写真も撮れませんでした。そして、今日のラストダイブ。この日一番の驚き、なんとエントリー直後にジンベエザメが登場!
    現地ガイドさんも「初めてみた」というレアキャラ。一瞬にして前を通り過ぎて行きましたが、何が出るかわからない海・コスラエ。恐るべしっ。

    写真左:ゾロゾロと周囲を群れているツムブリ達
    写真中:こちらも頻繁に登場したマダラトビエイ
    写真右:激レア!証拠写真程度しか撮れませんでしたがジンベエ様まで登場

  • 浮いてるかのような透明度!

    ダイビング二日目。ポイント「シャークアイランド」へ。ここはドロップオフが豪快なポイントで大物は出現しませんでしたが、浮いているのが怖いほどの絶景が楽しめます。浮遊感好きにはたまらないポイント。


    サンゴに群れるバートレットアンティアスやコスラエらしい造形的なサンゴも多く癒し系ダイブも本領発揮。のんびり、ゆっくり写真を撮りながら潜ることができました。

    ■写真左:ど~んと落ちるドロップオフ。浮遊感満点
    ■写真中:コスラエらしいサグラダファミリア調のサンゴ
    ■写真右:サンゴに群れるバートレットアンティアス



  • 野性味溢れる環境ならが優しいコスラエの森

    翌日は陸上のアクティビティを視察。まずはメンケ遺跡。西暦1200年頃に祈りの場として作られたと言われていますが、文字の文化がなかったためはっきりとした記述がなく、本当のことは謎なのだとか。山道を歩くこと片道1.5時間ほどなのですが、ここまでどうやって遺跡に使う石を運んだのかも謎だそう。。。神秘に満ちた遺跡です。


    遺跡の神秘性はもちろんですが、途中のジャングルで遭遇する植物との出会いも魅力的。幹が七色の「レインボーツリー」、恐竜時代を思わせるようなシダ植物、背丈を超えるようなタロイモの葉など見どころ満点。しかも、コスラエの森は「世界で一番安全なジャングル」と称されるほど物静か。大型の哺乳類も少なく、虫に刺されるようなこともほとんどありませんでした。徒歩がきつい方にはハーフコースもあるので、是非体験あれ!

    ■写真左:レインボーツリーの幹。木が「脱皮」している状態で時期によって赤や緑に変化する
    ■写真中:巨大なシダ。人の手と比べるとその大きさは一目瞭然
    ■写真右:メンケ遺跡。広い森の中にこのような場所が100ヶ所以上点在している


  • 「コスラエ・ノーティラスリゾート」に移動

    この日の宿泊は島で一番施設の整ったリゾート「コスラエ・ノーティラスリゾート」に移動。

    「コスラエ・ビレッジ・エコロッジ&ダイブリゾート」とは正反対、白で統一された客室にプール、バスタブ併設とまるで違う装い。ダイビングサービスの施設も充実していて、ギアはしっかり管理、ボートも高速艇です。
    「南国と言えどもクーラーも欲しい!虫は苦手!アフターダイブはプール」という方にはおススメです。

    ■写真左:プールサイドでディナーも取れる。夜はライトアップされてムーディーな雰囲気
    ■写真中:客室内。クーラー、バスタブ完備。ネットは無料でレストラン、有料で客室で利用可能
    ■スタッフもダイバーに理解があり優しく親切

  • 念願のバラクーダ登場

    ダイビングの最終日、まだバラクーダの群れを見ていない!ということで再び「ワランドロップオフ」へ。この日のダイビングで印象的だったのはサンゴ。独特の形状をしたサンゴが多いコスラエですが、ここにはまるでシャンデリアのようなサンゴが群生、周囲をハナダイが彩非常に幻想的な雰囲気。夢中で何枚も写真を撮ってしまいました。


    さらにバートレットアンティアスもまるでビームのように炸裂!「ちょっと前の台風でサンゴが荒れてしまって、これでも数が減ってるんですよ」との現地ガイドの言葉が嘘のような群れっぷり。完全復活したシーンを見てみたいものです。

    そして最後の最後にバラクーダ登場!バラクーダが出現するダイビングスポットは世界各地にありますが、抜群の透明度の中で見るバラクーダは何だか清々しい気分にすらなります。

    ■写真左:雨のように視界を埋めるハナダイ達
    ■写真中:シャンデリアのようなサンゴ。撮影が止まらないっ!
    ■写真左:最後に出現してくれたバラクータ。最後すぎて水深を下げられず、これ以上近づけなかったのが悔やまれました


  • ラストリゾートの「パシフィック・ツリーロッジ・リゾート」へ移動

    翌日、最終のリゾートである「パシフィック・ツリーロッジ・リゾート」へ。ここの客室は普通のビジネスホテル風ではあるものの、リゾート自体がマングローブ林の中に建っており、緑豊かで落ち着いた雰囲気。特にレストランからの眺めは最高で、湖畔から望む壮大な景色は自然の豊さを肌で感じさせてくれます。


    ネット環境も客室で無料で使用でき、ダイビングギアも取り揃ってます。ダイバーに向けて3件のリゾートの中から1件選べ!と言われればここをおススメします。

    ■写真左:コテージは素朴ながらクーラー、ネット環境完備
    ■写真中:客室に飾られた水中写真が気分を盛り上げてくれます
    ■写真右:レストランスタッフも気さくで親切。景色も最高です

  • 精霊が宿る神秘の木

    最後にまだまだあるコスラエの見どころをご紹介。


    波が少ないコスラエでは島の周辺の至るところで、空が水面に映り込む「ウユニ湖」的な現象が見られます。干潮満潮、太陽の位置など要因が重なった場合のみ見られますが、滞在中、何度か目にすることはあると思います。

    その他、空港近くにある「ウィア・バード・ケーブ」には数千羽のアナツバメが生息、数百mもの丸い穴が海底に空いた「ブルーホール」、街中にひっそりと佇む西暦1400年頃に栄えた王朝の遺跡「レラ遺跡」など、陸上の見どころも満載です。

    中でも印象的な形状をしている木「カ」(ka)は是非見て頂きたい。先に紹介したメンケ遺跡へ向かう途中でも見ることができますが、「カ」の木が森を形成しているのは世界中でここ、コスラエだけ。大きく広がった根は、人の体をすっぽり包んでしまうほど。記念撮影にも絶好のスポットです。

    まだまだ伝えきれないコスラエの魅力。新たなスポットを探している、ミクロネシア地域のファンだ、透明度のいい海が好きだ!そんな貴方におススメのコスラエ。
    機会があれば、是非一度、その魅力を肌で感じて頂きたいです。


    ■写真左:穏やかな海況のコスラエ。海岸線の多くがこのような景色で彩られる
    ■写真中:「カ」の木。その大きさは見る者を圧倒する迫力
    ■写真右:カヤックやSUPも行えるコスラエ。のんびり水面を移動するだけで癒されます


    コスラエのツアーはこちらからご覧いただけます